朝きつく、1日靄でもかかっているような脳内気象だった。
夕方、2時間横。 7時のニュース15分間の後『花燃ゆ』。 『花燃ゆ』は、史実とは違う、井上真央は役不足、等々等と評判は芳しくないのだが、私はそんなに悪くは思わない。 史実とどういうところが違うのかは私にはわからないが、松下村塾の様子や、吉田松陰の言動、高杉や久坂他の役作りについても、私は、そう悪くは思わない。
文の役回りもだいぶわかってきたし、それはそれでいいのではないかと思う。 志士や父母や、松陰や久坂、小田村伊之助など登場人物のつなぎ役のようだ。 そのなかで、文がどのように生きていくのかというその1代記なわけだが、ほとんど記録の残っていない人物像を彫刻のように肉付けしていっているように思えて、それなりに楽しい。
1番肝腎な、行き詰まった封建社会のなかから、日本を変えなければならないという急先鋒の思想と行動の人の傍らにいて、自らも同世代の1人として、そして男とは違う女性として、実際に世のなかが変っていく過程を、同時進行で生きた人間が、その変化をどう受け止めたのか、変革期の生き様が見たいのだ。
それは、現在に直結しているテーマでもあるわけだ。 今の世のなかをどう観るか、そこにどういう1石を投じるか、その担い手はどのように生きていくのか、今、求められている人物像ではないだろうか?
さまざまな興味関心があるだろうが、世のなかの根本矛盾と、真正面から取り組むことこそ、肝腎要なことなのではないだろうか?
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